何気なく見ていて気付かないけれどよく眺めればたいした技術です。
ドアの枠ひとつとって見てもプロだわ
このドアの枠~額縁三段重ねに見えます。
写真で見て二段目が基本の枠で鍵穴のある場所
三段目は戸当りでほぞが溝に差し込まれています。
一段目もほぞが溝に差し込まれ右側の板の部分にも
板しゃくりがあり、壁板が差し込まれています。
職人が自分の担当する現場で
間違わないようにと作ったもののようです。
見習生はこのような仕事はさせてもらえません!
修業が済めばなんでも出来るわけではなく。
ベテランになるまでには相当の年月を要します。
K邸の寸法が彫り込まれています。
ほぞをつけて溝を彫ってうまく組み合わさっていくのです。
既製品のドアを使えば全てセットになって入って来ます。
技術は必要ありません!組立てるだけですから・・・
我が社の場合、見習い大工の育成を行っています。現在2名の見習生がいます。
大工の修業期間は5年です。その後1年はお礼奉公となります。
昔は無給で盆と正月の小遣い程度だったそうです。
現在はそうはいきません!労働基準法にのっとって働いています。
材木のプレカット、既製品建具の使用もお客様の要望がない限り使いません。
技術指導が出来なくなってしまう事と会社の独自性の観点からです。
どのような形状でも施工可能な反面、若干値段が上るデメリットもあります。
我が社の独自性が反映された建築現場をご覧下さい。
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今日は建築の話~ほぞと溝
2009.06.9