この度、東京在住のK様よりウッドデッキ増改築のご依頼を頂きました。
既存のデッキは杉材で造られており、塗装はされていたもののところどころ床や手摺が腐食していて、柱は触ると今にもはずれそうでした。
今回のデッキ材は全てアカシアを使用しています。
材の特徴としては極めて腐食に強いという点で
塗装も必要ありません。
写真の丸太は10年ほど野ざらしにされていたものですが
ご覧の様に皮の部分は朽ち果てていますが
芯の部分は一切腐食は見られずしっかりしています。
今回の工事では
南西に造られていたデッキをそれぞれ30cm大きくして造りますが
基礎は既存を使用する為に鉄製のブラケットを取り付けて
その上に土台を乗せて造ります。
アカシアはとても硬い木なので加工にも随分と手間がかかります。
材料をつなぐ継ぎ手は金輪継ぎと言う物で高級建築の土台や柱・桁などの
継ぎ手として用いられる手の込んだもので
最近ではあまり見られなくなった継ぎ手です。
今回使用したアカシアは市場にあまり出回らない材料ですが
K様の紹介者である元山林業様が所有していたので使う事が出来ました。
大変貴重な材料と言えます。
ちょっぴり広くなった新しいウッドデッキで夕涼みやBBQなど使い方は色々ですが
緑に囲まれたデッキでご夫婦が安らぎのひと時をお過ごしになることでしょう!