12月18日、いよいよ建て方です。墨付けをした筆頭弟子の湯田を頭に10人がかりで作業が進められて行き
ます。湯田にとってこの日は、少しも気を抜く事の出来ない緊張の1日、一つ一つが組み終えるごとに
任された仕事に応えていく悦びと満足感をかみ締めながら、緊張の1日が続きます。
松の丸太梁も見事に組み上がりました。奥に見えている柱は、445cm角の柱そこえ差し鴨居を組み入れて
がっちりと建てられています。梁の長さは、9.1メートル多い所で4段重ねになっていて いずれの場所も大
栓を貫通させて繋ぎ合わせてあり、昔ながらの工法で治めてあります。
写真でも迫力がありますが、現物は、もっともっと迫力満点です。一度ご覧下さい。一見の価値あり。
建て方2日目、間もなく棟まで組上がりです。棟までの高さは、地面から7.8m煙抜き棟までですと
8.7mになります。正面の屋根は、化粧垂木仕上げ手間の掛かる分味わいのある和風建築ならではの
風格に仕上がります。新年早々に日本瓦を葺く予定です。