建築現場から

栃木県産材

2016.02.2

栃木県産材

栃木県は、県土の55%が森林であり、優良な杉やヒノキの産地です。

何が優良なのかと言うと、木材の欠点が少ないのです。

欠点としては、あて・もめ・しみや腐れ等があります。

「あて」とは、傾斜地に育つ木には根曲がりが在りその部分に成長の差が生じて
偏心成長が出来てしまいます。製材後の製品においては狂いが在り良くありません。

「もめ」とは、風や雪などで樹木が曲げられた時に圧縮破壊で細胞がつぶれたものを言います。

「しみや腐れ」雪害で枝が折れた部分から幹部に水がさすことによって発生すると考えられています。
特に、腐れは木材の強度性能で最大の欠点となります。

栃木県産材には、これらの欠点が殆ど無くまっすぐで「素性の良い」木が多く育ちます。
全国的には、知名度が低いかもしれませんが、栃木県には、4つのブランドがあるのです。
1.日光材  2.八溝材  3.たかはら材  4.みかも材 の4つです。

これらの木材が、今後の建築材としてどんどん普及して行く事を期待したいと思います。
とは言うものの、見せる木材を使って仕上げる住まいが、減ってきているのも事実
このままだと、木の特徴を生かして造る大工さんも激減してしまうのではと、心配です。

何とかアピールする手立ては無いものかと、悩んではいるものの
暗中模索でございます。

何とかせにゃいかぁぁぁぁん・・・・・・・・

次回も、木の話です。