建築現場から

U様邸 住宅新築工事その4

2011.03.8

弊社では、プレカットに頼らず今でも手刻みにこだわっています。

理由としては、機械では加工出来ない仕口が沢山あるという事と

これらの技法を次世代に継承して行きたいという思いがあるからです。

今刻んでいる仕口は、カマ継ぎと言われるもので一般的に多く使われる仕口の一つです。

右側に積んである加工剤の中で、左側2本がアリ継ぎ、右側2本がシャチ継ぎと言われるものです。

シャチ継ぎは、化粧桁の仕口として良く使われています。

この他にも数十種類の継手があります。

表しとなる化粧桁を手カンナで仕上げています。

今回、この様な桁が18本ほど使われます。

2月25日に土台敷きを行いました。

基礎の外周は汚れない様にシートで養生をされています。

手刻みで行った鎌継ぎが組み込まれた状態が、この写真になります。

建物の要所に火打ちと言われる部材がいくつも取り付けられ、ボルトでしっかりと固定されています。

火打ちは建物の歪みを抑える役目をしています。

大桁も2枚の羽子板でしっかりと固定されました。

3月1日、いよいよ建方。20トンのクレーン車を使って現場担当の湯田のもと

総勢7人の大工により建方開始。天気予報によると3時から雨。

心配していた天気が的中し雨が降り出しました。しかし、プロ集団による作業は順調に進み

違う事無く、無事に棟まで組み上がりました。

みなさん! お疲れさまでした。