Yokoの花便り

♪庭のさんしゅゆの木~

2009.04.2

鳴る鈴かけて、鈴の鳴るときゃ出ておじゃれ~~~
いわずと知れた宮崎県椎葉村に伝わる民謡「稗搗き節」です。
何枚も撮ったのにピンボケで面目ありません(山茱萸~さんしゅゆ)です。
P1000635(1)
椎葉村によればあれはサンシュウではなく山椒なんだそうです。
地元の方言でサンシュとも呼ばれているらしいのです。
時代を経るうちに「サンショ」が「サンシュウ」と取り違って伝わったらしく、
今では山茱萸(さんしゅゆ)がこの民謡と共に広く知られるようになったとか
山茱萸(さんしゅゆ)が華やかな花でも無いのに心にとまるのは民謡のせいです。
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800年前壇ノ浦の戦いに敗れた平家の残党が懐の深い山里へ逃避行をはじめ、
たどり着いたのが椎葉で、彼らはこの山奥でひっそりと暮らしていました。
やがて隠れ里も鎌倉の知るところとなり、その追討の命が那須与一宗高にくだり、
当時病の兄に代わって追討の命を遂行したのはその弟、大八郎宗久でした。
大八郎は仇であるはずの平家の姫、鶴富との間に子供をもうけ、
この地で生きていく決心をしたそうなヽ(・ε・)人(・ε・)ノ ナカマ
しかしそんな折、大八郎に鎌倉への帰還命令が下る。
仇敵平家の姫を連れていくわけにもいかず、分かれの印に名刀<天国丸>を与え、「生まれた子が男子ならわが故郷下野(しもつけ)の国へ、女ならこの地で育てよ」と言い残し、身重の鶴富を残し、大八郎は断腸の思いで再び関東へ上った…。
この大八郎と鶴富の悲恋が民謡となったものです。
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この民謡にはやっぱり山茱萸(さんしゅゆ)が似合っています。
ずうーっと思い込んでいたからか山椒の木では悲恋の物語にならないようで・・・
この民謡の好きな理由のひとつに那須にゆかりの人物の登場もあります。
我が家には残念ながら山茱萸はありません。同じミズキ科の土佐ミズキがあります。
やっぱり地味な花でこれと言ったとりえもありまんが春らしさは感じられます。
P1000884(1)さんしゅ no,3黄色の土佐ミズキ
毎年剪定されて
大きくなれません
さんしゅゆの実です。
ちょっとお借りしました。
ひえつき節 ~どうぞ声に出して歌ってください
庭の山椒(さんしゅ)の木 鳴る鈴かけて
ヨーオー ホイ
鈴の鳴るときゃ 出ておじゃれヨ
鈴の鳴るときゃ 何と言うて出ましょ
ヨーオー ホイ
駒に水くりょと 言うて出ましょヨ
おまや平家の 公達(きんだち)ながれ
ヨーオー ホイ
おどま追討(ついと)の 那須(なす)の末ヨ
那須の大八(だいはち) 鶴富(つるとみ)捨てて
ヨーオー ホイ
椎葉(しいば)立つときゃ 目に涙ヨ
泣いて待つより 野に出て見やれ
ヨーオー ホイ
野には野菊の 花盛りヨ