Yokoの花便り

秋の七草

2009.09.12

晴天続きだったのに、とうとう今朝は雨模様となっちゃいました。
せっかくの白萩がこの雨で乱れてしまうのではと・・・
春の七種(ななくさ)は七草粥として今でもなじみが深いものです。
語呂もよくてとても覚えやすいのに反して、秋の七草は鑑賞するだけ、
七種覚えるのも語呂の関係で覚えづらく世間の関心も薄いようです。
秋の、野の花が咲き乱れる野原を「花野」(はなの)といい、
花野を散策して短歌や俳句を詠むことが、当時の人々にとっては
楽しい行事だったのでしょう。
山上憶良が詠んだ以下の2首の歌がその由来だそうです。
秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびをり) かき数ふれば
           七種(ななくさ)の花
 (万葉集・巻八 1537)
萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 姫部志(をみなへし)
       また藤袴 朝貌の花
 (万葉集・巻八 1538)~(旋頭歌)
「朝貌の花」は桔梗の事だそうでなんとも素朴な時代です。
この時代のことですから当然萩の花は赤い花だったのでしょう。
赤色は山野にいくらでもあるので我が家には白萩しかありません。
一度植えたら毎年出てきて、何の手入れも要らないので重宝です。
いながらにして秋の風情を楽しめます。歌は作りませんが気持ちだけは
万葉人に思いを馳せてみましょうか(*’-‘*)
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ポツポツ落ちる雨の中、振り返ってみればなんと雨宿りです。
絶え間なく咲くピエールドロンサール の中、ずいぶん粋な
カエルじゃありませんか。落ちないのかしらと揺らしてみたりして・・・
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